お悩みの原因となる思い込みとは?特徴から対策までを解説!
思い込みとは、あることに対して、自分の主観的な認識や考えを持ち込み、それに基づいて判断や行動をすることを指します。そのため、強い思い込みは現実と乖離した判断や誤った行動を招来ます。私達が、悩む原因の主な原因にこの思い込みがあります。心理学の世界では、ビリーフ、パラダイム、信念などと表現されることもあります。これらがまとまって、価値観となります。人は思い込みの複合体である価値観により幸せを感じもしますし、戸惑い、迷うこともします。つまり、今の現状にあわない思い込みを緩め、手放し、新たな価値観を手に入れることで、人は幸せになれるのです。
目次
(1)思い込みの特徴
思い込みには、以下の特徴があります。
・主観性が高い
・裏付けのない判断に基づくことがある
・価値観や、先入観によって形成される
・固定化される場合が多い
思い込みが存在することで、本来解決可能な問題が深刻化し、問題解決が遅れることがあります。そのため、思い込みを持つことは、個人や組織にとって大きなリスクとなる場合があります。まずは、今起きていることに価値観からのいい悪いなどの判断をせずに、そのままを俯瞰的に眺める視点を持つことからスタートしましょう。
(2)思い込みが生じるメカニズムとその背景
思い込みが生じるメカニズムは複雑であり、個人差があります。しかし次のような原因が考えられます。
1.過去の経験や学習による先入観
2.社会的な価値観の影響
3.情報の選択や、情報の不完全性によるゆがんだ理解
4.自分が正しいと感じた証拠をあつめることで、さらに確信を深める
また、思い込みが生じる背景には、人間の認知の限界が関係しています。人間は、情報処理において非常に限られたキャパシティしか持っておらず、多くの情報を処理する際には、単純化や捕捉などを行います。赤い物を探してと指示されると、他の色の物が目には入らなくなるなど、意識したことだけの情報を集めてしまいます。過去の記憶から足りない部分は補います。このように、全ての情報を捉えられない脳の性質から思い込みが作られます。
(3)思い込みに対する対策
思い込みを避けるためには、以下のような対策が考えられます。
1.情報の収集と検証を徹底する
2.複数の意見や視点を取り入れる
3.自分自身の認知バイアスを理解し、注意深く認識する
4.情報の不確実性を受け入れ、最善の判断を下す
これらの対策を実践することで、思い込みを防ぎ、より正確な判断や行動を取ることができます。誤った判断や行動を防ぎ、問題解決のスピードや効果を高めることができます。
問題が起こったとき、悩んでいるときには、他の考え方はできないか?
違う視点、立場だったらどう感じるか、どう思うだろうか?
という質問を問いかけてみてください。いつもと違ったアイデアが思いつき、問題解決に繋がる可能性が高まります。